ソニーが実写映画版「バイオハザード」シリーズをリブートすると発表したとき、筆者は慎重になりつつも気楽にとらえていた。

最初の予告編を観て期待を抱いたこともあって、ヨハネス・ロバーツ監督がどこまで原作を忠実に再現するのか気になった。だが残念ながら、『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』はホラー映画としては期待外れで、実際、ハラハラドキドキするというより、ときおりコメディのように感じられる作品だった。おもしろいアイデアはいくつかあるものの、薄っぺらいキャラクターを生かしきれていない粗末な脚本や慌ただしく展開する終盤のせいで、ファンとしてこの作品をまた観ようとはあまり思えない。

本作はゲーム版の『バイオハザード』と『バイオハザード2』のストーリーを基にしており、クリス・レッドフィールド(ロビー・アメル)、ジル・バレンタイン(ハナ・ジョン=カーメン)、アルバート・ウェスカー(トム・ホッパー)がスペンサー邸を探索するなか、レオン・S・ケネディ(アヴァン・ジョーギア)とクレア・レッドフィールド(カヤ・スコデラリオ)が、ラクーンシティが爆破される前に脱出を目指す姿を描いている。キャストに問題はなく、それぞれがキャラクターに合った堅実な演技を見せてくれた。加えて、ポストクレジットシーンでは、続編が決定した場合に、ある特定のキャラクターにもっとフォーカスを当てることが示唆されている。

ジョーギアの演技は良かったが、レオンの描き方にはやや困った問題があった。彼のバックグラウンドは少し変更されていて、『バイオハザード2』と同様にまだ「新人警官」という設定になっている(同作では1日だけ警察官だった)。新人とはいえ、ほとんどのシーンでレオンをかなり無能な人物として描いていたりジョークのネタにしていたりするため、特に彼のファンであれば、納得がいかず不快に思う可能性がある。彼の未熟さに寄り添った脚本は評価できるが、もっとダークで恐怖を煽るものを期待していただけに、ギャグにはすぐにウンザリさせられてしまった。

本作を観るにあたっていちばん気がかりだったのは、2作のゲームのプロットをひとつにまとめている点だ。107分という比較的短い上映時間だったために、結末が近づくと作品全体が非常に急ぎ足で進んでいるように感じられてしまった。だが、2作を隅から隅まで再現するとはそもそも思っていなかったし、その必要もない。それを望むなら、YouTubeですべてのカットシーンをまとめた動画を見ればいい。

全体的に見て、詰め込もうとした要素の多さに圧倒されると同時に物足りなさを感じるとはいえ、ポール・W・S・アンダーソンが手がけたどの「バイオハザード」作品よりも、ゲームに近い映画を作ろうとしたロバーツは称賛に値するだろう。しかし、短い上映時間のなかにどれだけ詰め込めるかを考えるのではなく、例えば1つのゲームのストーリーに集中したほうが、より現実的だったのではないだろうか。

一方、メインの舞台となるラクーンシティは、やはり魅力的だ。序盤では、薬品や武器の開発で強大な影響力を持ったアンブレラ社が数人の社員を残して撤退し、壊滅的な経済状況のなか衰退していく街であることが描かれている。全体の雰囲気や街そのものにフォーカスしたシーンでは、この架空の場所を新たな視点で楽しむことができるが、多くの部分が観客の解釈に委ねられたままとなっているため、ここがもっと詳しく表現されていたらもっと良くなっていただろう。

また、アンブレラ社が街だけでなく住民にも影響を及ぼしていることがわかる部分もあった。孤児院の壁にはプロパガンダのポスターがいくつも貼られ、ラクーンシティ警察署は予算削減のために最低限の人員しかいなくなっている。こういった演出はさり気ないが巧みに雰囲気を作り出しており、不可避的に迫る破滅を前にしてアンブレラ社がこの街にとって諸刃の剣であったことを物語っているため、もう少し詳しく見せてほしかった。

主な見どころは、それなりの数のゾンビ(およびゲームのプレイヤーにはおなじみのクリーチャー)が登場する点だ。しかし、高度なアクションが満載のゾンビ討伐シーンは期待しないほうがいい。楽しさと同時に緊張感が味わえるシーンが存在するとはいえ、ゾンビと戦うアクションが次から次へと出てくることを求めていると、不満が残ってしまうかもしれない。

2002年に発売されたリメイク版の『バイオハザード』に登場した、感染により怪物となったリサ・トレヴァーを含め、初代『バイオハザード』の敵が見られるのはうれしい。ただ、彼女はアンブレラ社の非人道的な実験の犠牲となった悲劇のキャラクターであるのに、登場時間は残念なほど短く、もし彼女が本作にまったく登場していなくてもストーリーにそれほど大きな変化はなかったと言ってもいいほどだ。

感染が街を支配し始める中盤までは、思いのほかアクションが少ない。ゾンビが警察署の門を突破してくる場面はあるものの、奴らがこの混沌とした街にひしめいている様子をじっくりと堪能することができないのは少し残念だ。たしかに、『バイオハザード2』の舞台は主に警察署といくつかのエリアに限定されていたが、街にどれほどの被害があったかを印象づける機会を逃してしまったように思える。

総評

『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』は、ビデオゲームを基にした最悪の映画でもなければ、最低の「バイオハザード」映画というわけでもない。だがこの2つのハードルはかなり低い。ヨハネス・ロバーツは、ポール・W・S・アンダーソンよりもはるかにゲームに忠実な作品に仕上げた点で評価に値するが、短い上映時間、慌ただしい終盤、そして暗闇のなかでの鑑賞は絶対に怖いと思わせる要素が欠如していることが大きな障害となっている。とはいえ、ゲーム版の「バイオハザード」ファンにとっては、あちこちに散りばめられたイースターエッグや小ネタを探すだけでも、じゅうぶんに楽しめることだろう。

※本記事はIGNの英語記事にもとづいて作成されています。





『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』レビュー:これまでで最もゲームに忠実だが、それを活かしきれてはいない (ign.com)





【海外の反応1】

・ひどい演出、ひどいストーリー、いい役者もいるのにひどい脚本。とても残念だ...。




【海外の反応2】

・なんとなく好きだったんだけどな・・・。確かに、ちょっとゴチャゴチャしているし、くだらないテーマやキャラクターがベタなことをしたり、ありえないような選択をしてる。でも、初期のゲームファンにとっては、これは限りなくストレートに近い映画化だと思う。これは完全な原作へのラブレターであり、私はそれを理解している。


【海外の反応3】

・今年最悪のホラー映画かもしれない。


【海外の反応4】
 
・この映画は本当につまらない。前半は良くなると思って見ていたが、良くならなかった。



【海外の反応5】

・すごく好きな作品です! 96年に発売された初代「バイオハザード」を思い起こすこのフランチャイズにすっかりはまってしまいました。もちろん多くのシーンはかなり陳腐ですが、それはゲームも同じ。この作品の続編が出ることを期待しています。


【海外の反応6】

正直言って、この映画はとても陳腐なもので、ゲームのファンならどうやってこの映画を楽しめばいいのか分からない。
この映画のタイトルが「バイオハザード インスパイア版」みたいな感じならまだわかるんだが、この映画はただダラダラしているだけ。
クレアはレオンと同じような「新人」であるはずなのに、彼女はゾンビを殺すプロに見え、レオンは銃器の仕組みを理解していないような男に見える。この映画について唯一肯定的に言えることは、スペンサー邸と警察署だけ。



【海外の反応7】

・とても良いホラー映画。




【海外の反応8】

・あまりに多くのことを、あまりに少ない人数でやろうとして、何一つ成し遂げていない。原作にほとんど似ても似つかず、演技も平坦。明らかに続編を作るために作られた作品だが、このゴミを見た後では誰も興味を示さないだろう。




【海外の反応9】

・なぜそんな風にフランチャイズの歴史を台無しにするのか?何人かのキャラクターのイメージも壊した。忠実だったのはクレアだけ。



【海外の反応10

ゲームファンにはたまらない!久々に見た最高のB級映画の一つ。もっと上映時間が長ければ、もっと楽しめると思う。続編が出ることを願う。前作がゲームと全然違うという理由で嫌いになった人は、これを気に入るはず。おそらく最もゲームに近い作品になると思う。



【海外の反応11】

・人気ゲームにかなり忠実な映画化。前半の2/3は、ラクーンシティの荒涼とした世界観の構築とトーンの設定に成功している。
しかし、第3幕が非常に急ぎ足で杜撰なため、この映画への期待が裏切られた。ゲームのファンなら、この映画を楽しめるだろうが、ほとんどはノスタルジーとイースターエッグと楽しいセットピースを楽しむためだ。7/10


【海外の反応12】


・前半の3分の1は光るものがあったが、最後は急ぎ足で、やや拍子抜けするような展開になった映画。ホラー、アクション、チェルノブイリの各要素のバランスが良く、撮影や効果も良い。上映時間の長さも手伝って、アンニュイな雰囲気はない


【海外の反応13】

・無意味なリメイク。時間と資源の完全な無駄遣い。脚本が悪く、演技はせいぜい凡庸。アンダーソン/ジョボヴィッチの映画の方があらゆる面ではるかに優れている。



【海外の反応14】

ファンならずとも必見



【海外の反応15】

・「崖っぷち」な作品であることは間違いはない。ただただ、時間を忘れて見入ってしまった。




【海外の反応16】

・ミラ版は名作とまではいかないが、ほのぼのとした面白さがあった。今作はそのレベルにすら達していない。








以上翻訳元 
Resident Evil: Welcome to Raccoon City - Rotten Tomatoes




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